長寿寺納骨堂『報恩堂』とは
昨今、少子化に伴い、多くの家庭においてお墓の継承が問題となっています。
小値賀町においても多くの家庭で継承者であるお子さん方が町外に住んでいることが大半で、現在お墓をお持ちのご家庭でも、お墓をどのように管理していくかという問題に直面します。そこで、長寿寺では屋外のお墓と異なり、管理の手間が掛からない納骨堂の建立が計画され、平成26年5月に小値賀町で初めてとなる納骨堂『報恩堂』が建立されました。
これからお墓をどのようにするか検討される方々の選択肢の一つになれば幸いです。
加入冥加料・年間管理費について
長寿寺納骨堂『報恩堂』では加入冥加料・年間管理費を以下のように設定しています。
- 加入冥加料 50万円 ※分割もできます
- 年間管理費 5千円
年間管理費によって、堂内の電気代や清掃などに掛かる諸経費を賄っています。
骨壺の収容数について
骨壺の寸法は地方によって異なりますが、それぞれの大きさの骨壺が一区画あたり以下のように収納されます。
- 7寸壺:6個
- 6寸壺:12個
- 5寸壺:18個
- 4寸壺:36個
小値賀町では現在6寸壺が用いられています。
納骨壇の規格
長寿寺納骨堂『報恩堂』において導入されている納骨壇は仏壇形式で上部には位牌や造花を祀り、下部に収骨するようになっています。
寸法は下記画像の通りとなっています(数字は㎜単位)。
契約までの流れについて
ここで、長寿寺納骨堂『報恩堂』の納骨壇を契約までの流れを記します。
①見学
長寿寺納骨堂『報恩堂』に加入をご検討の際にはまずご見学下さい。お子さんと一緒にご見学頂ければ、あとで意見が異なるなどのトラブルを避けることができますのでお勧めします。納骨堂は午前8時から午後5時までの間であれば、どなたでもお参り頂けます。なお、見学の際にご質問などがあられる場合は事前に長壽寺までご連絡下さい。住職がご説明いたします。
※ご遠方にお住まいなどの場合はzoomなどのオンラインでの対応が可能です。
②長寿寺に連絡
ご家族での話し合いなどを行った上でご契約を決断されましたら、長壽寺にご連絡ください。
日程を調整して契約の手続きに入ります。
③契約
契約の際には以下のものをご用意頂きます。
- 加入冥加料50万円
- 年間管理費(初年度分)5千円
- 実印
管理規約をご覧の上、契約書にご署名ご捺印頂けましたら契約は完了となります。
お墓の移転から長寿寺納骨堂『報恩堂』に納骨するまでの流れ
契約後は利用者の方々のタイミングにあわせて納骨して頂きます。その際には所定の手続きが必要となりますので、下記に記します。
①お墓で骨壺の確認
移転する日が決まったら、事前にお墓で骨壺の数と状態を確認して下さい。古くなって割れている骨壺などがある可能性があり、そのときには新しい骨壺を準備する必要があります。
②長寿寺に連絡
お墓の移転を希望される際にはご希望の日時のひと月前までに長壽寺にご連絡下さい(「○月○日に納骨を考えている」というように)。その際にはお墓で確認した骨壺の数と新しい骨壺に移し直すものがあれば、その数も教えて下さい。
③役場にて“改葬許可書”を記入、取得
お墓を移転する場合には役場にて下記の画像の【改葬許可書】という書類が必要です。
記入事項は下記のとおりです。
- 死亡者の本籍
- 死亡者の住所
- 死亡者の氏名・性別
- 死亡年月日(ご仏壇に祀られる位牌の裏側に記されています)
- 埋葬または火葬の年月日
- 改葬の場所
- 申請者の住所
- 申請者の氏名
- 申請者の死亡者との続柄
印鑑も忘れずに持参されて下さい。
なお、現在のお墓に入っている骨壺の数(故人の数)必要ですので、事前に調べておきましょう。
④改葬許可書を長壽寺に提出
事前にでも当日でも結構です。
⑤お墓の移転当日
お墓の移転の際にはまず墓前にて土地神にお墓の場所をお借りしていたことのお礼として住職が読経します。
その際には以下のものをご準備下さい。
- 洗米(一合)
- 水
- 塩
- 線香
- ローソク
- 生花
- 鍬
お骨を新しい骨壺に移しかえる場合は、その骨壺の前で読経します。
すべての収骨の完了次第、長寿寺納骨堂『報恩堂』に移動して、読経します。これで移転の儀式は終了です。
移転当日の儀式の時間は移動なども踏まえて、二時間ほど見ておいた方が良いでしょう。
⑥石材店に連絡
石材店に連絡してお墓を移転したあとの墓石の処分をお願いしてください。
よくあるご質問
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永代供養とはどう違うのでしょうか?
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長寿寺では永代供養を“年忌(一周忌など)などの法要を一定期間にわたり執行すること”と定義しています。
そのため、納骨堂に加入することと永代供養は全く別のお話となります。
元々の永代供養とはお寺に一定の志納料を納めることで、年忌供養などの通常の供養とは別に、お寺での毎日のお勤めの折に戒名を読み上げるというような付帯的なものであったようです。しかし、今日では少子化により家系が途絶える家庭が増えたことで、供養する主体である施主の不在が生じるようになり、永代供養の解釈を広げて、通常の年忌供養までも含むようになりました。
ただ、近年は、屋外に建立された他人様のお骨と一緒に埋葬される合葬用のお墓を“永代供養塔”などと呼びますので、世間の方の混乱を招いているようです。